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子宮疾患
雌ウサギの子宮疾患は、2歳を過ぎると比較的多くみられる疾患です。犬・猫の子宮疾患と異なり、ウサギでは子宮内膜過形成や子宮腺癌が多く発生します。症状は、血尿や血様の膣分泌物、食欲や元気の低下などがみられます。
子宮疾患を疑う場合、腹部の触診、腹部レントゲン検査や超音波検査で子宮の検査を行います。また腫瘍が疑われる場合には胸部レントゲン検査で肺転移がないかを確認します。子宮疾患と診断された場合、卵巣と子宮を切除する避妊手術を行い、切除した卵巣・子宮は病理組織検査に出して確定診断を行います。


子宮疾患のため卵巣子宮全摘出術を行っている様子
子宮腺癌と病理組織診断されたウサギの子宮
子宮内膜静脈瘤と病理組織診断されたウサギの子宮


歯科疾患
ウサギの歯は、生涯伸び続ける常生歯です。繊維質の多い食餌を食べることで、歯同士が磨耗されちょうど良い長さが保たれています。しかし、生まれつきや繊維の少ない食餌によって、この噛み合わせが悪くなると歯が伸びすぎてしまい、よだれや涙が増えたり、歯が舌や頬を傷つけることで痛みによって食欲がなくなったりします。また、不正咬合が起きると、歯根部からの細菌感染により、皮下膿瘍や眼窩膿瘍が形成されることもあります。

不正咬合の治療は、切歯の場合、切歯カッターで伸びている歯を切断したり、歯科用のエンジンで適切な長さに整えたりします。臼歯の場合は、全身麻酔が必要になることが多く、歯科用のエンジンで短く削ります。
一度、不正咬合の症状が出ると、繰り返し歯を削る処置が必要となるウサギも多く、当院では予防のための食餌指導や口腔内の定期検診も行っています。


不正咬合のあるウサギのX線画像

不正咬合が原因で形成された下顎の皮下膿瘍
切歯の不正咬合

下顎臼歯の不正咬合により臼歯が舌側に向かって棘状に伸びた状態


毛球症
胃内と盲腸内にガスが貯留したウサギのX線画像

ウサギの理想の食餌:繊維質の多いペレットとたっぷりの牧草
ウサギの毛球症(胃腸停滞)は、胃内に毛球や異物がたまることで起こります。過剰なグルーミングや換毛期のみでなく、繊維の少ない食餌、急激な気温の変化、環境の変化によるストレス、運動不足、歯科疾患なども原因となります。毛球症となったウサギは、食欲や元気がなくなり、便が小さく、少なくなります。診断は身体検査での腹部の張りや痛み、腹部レントゲンなどで行います。

治療では、輸液による水分補給と、胃腸の運動性を高める薬、食欲を増進させる薬などを使用します。また流動食を給餌することによって、胃腸の運動性を高め、肝機能障害を予防します。内科的な治療で改善しない場合や、完全に胃腸が閉塞している場合は、開腹手術を行い、毛球や異物を取り除くこともあります。